2012年11月11日日曜日

急行「ゆのさぎ」準備・切符編3

鉄道遊走、里見です。

切符編の最後になります。

切符の入稿が終わったら、今度は台紙作りです。
前回は1枚だけでしたし時間もなかったので作りませんでしたが、今回は2枚1組なので作ってみることにしました。
大きさはA5を検討したのですが、コストの問題からサイズはほぼ同じの大判ポストカードサイズで制作しました。


大判ポストカードのサイズは縦148mm、横206mmと横の長さがA5版から4mm程短くなっています。これで大分安かったので・・・。
上は常備券のセット、下は準常備券のセットのレイアウトです。
断ち切りの場合は、写真を少しはみ出してレイアウトする必要があり、その枠もアウトラインで入れてあります。写真によってはそれなりにトリミングしています。


常備券セット台紙の表面です。
写真は去年の10月10日、花咲くいろは車内アナウンス列車で、唯一2連になった最後の一往復の七尾行き140Dの写真をトリミングして使用しました。場所は西岸〜能登中島間で、西岸駅出た直ぐのカーブです。写真は里見が撮影したものを使用しました。
サボ形のタイトルは、ゆのさぎ愛称サボの赤帯のものを基本に、ヌキ穴を加えて縮小したものを使用。鉄道遊走のロゴは、ブログに使用してるものを縮小流用しました。


常備券セット台紙の裏面です。
写真は去年の10月10日、七尾行きの138Dで、撮影場所は能登中島〜西岸間の西岸駅に入るカーブ手前の直線です。
切符配置のための枠線と、注意書きを入れてあります。


続いて準常備券セット台紙の表面です。
こちらの写真は去年の10月8日に運転した急行「ゆのさぎ」9130Dの写真を使用しました。撮影場所は穴水〜能登鹿島間です。
レイアウト自体は常備券セット台紙の表面とほぼ同じですが、サボ形のタイトルを白かけではなく透明にしてある所が異なります。


準常備券セット台紙の裏面です。
こちらの写真も去年の10月8日に運転した急行「ゆのさぎ」9130Dと、花咲くいろは車内アナウンス列車の129Dと西岸駅(湯乃鷺駅)で交換しているものを使用しました。

これらデータを印刷所に入稿して、あとは完成を待つだけとなりました。
この間も台紙を収めるビニール袋の発注したり、


そのビニールの上に貼る券番ラベルを制作するなど、実際にやってみると結構手間のかかるものです。


そしていよいよ印刷所から、まず上がってきたのは台紙で、早速開封してみると・・・。


・・・色が悪い・・・



印刷所に連絡すると、RGBからCMYKに変換すると色が変わりますので・・・という一遍通りな回答でした。それなら先に入稿するときに対応策を含めて言えよ!と思いましたが、やり直しの時間がないので諦めることにしました・・・。(泣)
やっぱり、色校を出してくれるとこじゃないとダメかもしれません・・・。

続いて上がって来た切符は、



まずは常備乗車券。



常備急行券。



準常備乗車券。
松前の運賃は、入稿後に計算ミスが発覚したので訂正してもらいました。



準常備急行券。

約束日の運転日10日前にこんな感じに仕上がってきたのですが、まず真っ先に気がついたのが常備乗車券で、向こうのミスで“ミス券”になっていなかったことでした。こちらが頼んだのは“ミス券”、なので。
この券に関しては再度、“ミス券”を印刷していただけることで話は済んだのですが、もう一度、他の券をなにか違和感があって眺めていると・・・穴が開いていない!!
硬券は断線があるものは必ず断片を纏めて綴っておくための穴があるのですが、それがないのです。
印刷所に矢継ぎ早に穴がない件を電話したところ、電話口で凍っていました・・・。土日を挟んでしまったので、一週間切っている状況で1000枚を超えるミスは・・・まぁそうなるよねっと思いました。
後日、機械の調子で穴が開けられないD形の準常備乗車券以外の刷り直しが決まったのですが、そのちょっと前にパパからの電話で、準常備乗車券の地紋の色は青、急行券はそれぞれ赤が正しいとの・・・。


orz


おぅふっ。大チョンボです・・・。
参考にしていた画像が、色褪せていてみんな橙色に見えたんです・・・・。
この時に、刷り直すなら地紋の色の修正もできないか話はしたのですが、こればっかりは叶わずでした。残念!
前回はちゃんと初校を出して頂けたのですが、今回は向こうの都合で出せないということで仕方がないとは思ったのですが、やはり出してもらってちゃんと確認するべきでした。その時点で修正できて、こんなギリギリでバタバタになることはなかったでしょう。良い教訓となりました。

で、刷り直しで送られてきた切符は、



常備乗車券。



常備急行券。



準常備急行券。
地紋以外の部分は修正されて来ました。

さて、運転日10日前を約束日としたのは、出来上がった切符にビニールをかけ、台紙に貼り付け、ビニールに綴じ、券番シールを貼って形にするという作業があるからでした。それも400組800セットです。
刷り直しの切符が届いたのが10月4日。5日はのと鉄道に事前準備に行く予定としていたので、本当にギリギリの到着で、そんな作業をしている時間がありません。
仕方がないので5日に切符のダッチングを済ませ、6日の第二回湯涌ぼんぼり祭りの祭り開催中に、お祭りそっちノケで秀峰閣宿泊組の人海戦術で、日付が変わるまで作業してなんとか済ませたのでした・・・。



こうして、皆様にお渡しできる形になったのでした。

2012年11月4日日曜日

急行「ゆのさぎ」準備・切符編2

鉄道遊走、里見です。

前回に続き、切符編の続きです。

前回の切符編でも触れましたが、4月にも急行「ゆのさぎ」を計画していたことは過去のブログにある通りですが、この4月の急行「ゆのさぎ」の記念品として制作予定だったのがこの切符でした。


A型の特定の都区市内ゾーン行きの切符です。出発地の駅の私鉄が盛大にイベントをやって、引っ越し先の駅がJRなので何もJRはイベントをしなかった、流石JR、なので。と思った某アニメに出てきた切符を湯乃鷺バージョンに改めて見たものです。制作時期が丁度これの放送時期、なので。
もちろん、“金沢市内ゆき”なんてものは存在しませが、“大阪市内行き”では花咲くいろはから外れてしまうの“金沢市内ゆき”としました。あ、“東京都区内”でも良かったかなぁ・・・。
A型は縦30mm、横57.5なので、いちから作りました。


この切符を制作に際して、前回見えにくかった地紋の「ゆのさぎ」「YUNOSAGI」の文字も、ひとまわり大きく改良した地紋も制作しました。
結果、運転自体が流れてしまったので、この案は一旦、お蔵入りとなりました。


花咲くいろはのラッピング車が登場し、桜の時期も終わって一息ついたころ、早速、10月はどうするの?という話になりました。この中で切符の話になり、金星ことパパが“準常備券”を作りたいと言い始めました。切符の知識の薄い私にとっては初めて聞く言葉だったのですが、なるほど、駅名が複数入るのは面白いということで、


複数画像を参照してD型準常備券を作ってみました。駅名を複数記載するため珍しい縦使用ですので、前回のデータは流用できず、これもいちから作りました。
制作するに当たって、準常備券は行き先駅の下を鋏で切って発行とするので、完璧な状態(発行前の状態)の画像が殆どなく、乙片側(上記画像の場合、一番下のミシン目より下、“湯乃鷺・準片 松   いろは”と書いてある部分)がどうなっているのか、参考に出来たのが私鉄のものだったので、この様式で良かったのか定かではありません・・・。
駅名は勿論、キャラ名+αです。
キャラ名で存在している駅は良い(和倉は和倉温泉ですが)のですが、まず、押水だけは駅として存在していない(かつては押水を冠したバス停はあったようですが、それもなくなったようです)ので、最寄りの宝達を押水と置き換えています。また、輪島と松前は現在は廃線、廃駅となっているので、先に廃線となった松前線が存在した昭和63年1月の時刻表を参照して運賃表示をしています。
また、湯涌温泉、四十万、鶴来はそれぞれ、金沢乗り換えのバス運賃の合算、西金沢乗り換えの北陸鉄道社線運賃の合算、有効日は単純に距離合算で出していますが、細かいツッコミはなしでお願いします。新西金沢〜四十万、新西金沢〜鶴来間の運賃が時刻表では判らず、わざわざ監督省庁に電話して調べて頂きました。

なお、この切符を作成するに当たって、


地紋の色を橙色に色変えをしています。余談ですが、実はいちから組み直しもしていまして、更に別用途にも使うことから面積を広く作り直しました。

さて、この準常備券を色々と検索していたら、準常備の急行券も見つけてしまいました。更に色々と検索していると、


A型の準常備急行券なるものも見つけてしまいましたので作ってしまいました。
参考にした画像は3等制時代のもので、券面に等級が記載されているほか、準常備なので乗車駅欄は本来は空欄であったり、列車名なしの“普通急行券”であったりしますが、その辺もネタ券ということで。
料金は先程の準常備券に合わせて、昭和63年1月基準にしてあります。

急行券も作ってしまったので、じゃあペアでということにしたのですが、やっぱり常備券をボツにするのは忍びない、なので。


まず青地紋を直しました。青地紋の色は淡青色という色なのだそうで、橙色地紋を淡青色に変換しました。


そして、4月用に作ったものの地紋を入れ替えました。合わせて裏面の記載を直し、運賃も昭和52年8月時点の運賃に直しました。運賃は金沢までの運賃ですが、現在の1790円と比べると安いですよね・・・。
地紋の色は少し薄い感じがしますが、ボール紙に印刷されると丁度良くなります。


そして、いつかの文字を消してミス券にして完成です。ミス券がネタ券、なので。

常備券の乗車券を作ると、常備券の急行券も欲しいなということで、


A型常備急行券も制作してみました。常備券のデータを流用して変更箇所を変えて制作しています。
常備券の金沢までに合わせて100kmの急行券にしました。これも本来はA型準常備急行券と同じく、列車名が入らないのが通常です。ネタ券ですから。

データを作り上げ、印刷業者に確認の電話を早めにお盆前にしたのですが、今年はバックオーダーを多数抱えているとのことで、お盆までにはデータが欲しいとのことでした。いやはや、早めに進行しておいて大正解でした。直ぐにデータを渡して印刷をお願いしました。

切符編、もう一回続きます。

2012年11月1日木曜日

急行「ゆのさぎ」準備・切符編1

鉄道遊走、里見です。

サボ編に続き、次は切符編です。


去年は記念券のみを穴水駅で配布しましたが、今年はパワーアップして乗車券と急行券の台紙付きセット、更に穴水行き列車では準常備券セット、七尾行きでは常備券セットと、それぞれ別々の物を車内で配布しました。
元々、4月に計画した際に制作予定だったのが常備券セットでして、10月は準常備券セットをその時点から考えていたのですが、ブログで告知の通り、4月の計画は流れてしまったので常備券セットの案が宙に浮いてしまっていたのでした。
折角、デザインも作っていたのに勿体ない、この際だから両方作ってしまえ!!という勢いのまま作っちゃいました。

さて、切符制作についてですが、話は去年の急行「ゆのさぎ」の準備の段階から始めさせて頂きます。
去年のヘッドマークは鉄道遊走が提案させて頂いて実現に至りましたが、この際に鉄道遊走の団体列車に1両増結して一般乗車できるようにならないかという案が浮上したのでした。最終的には増結が不可能ということでこの話はなくなりましたが、録音目的で貸し切りをお願いしているため、常に先頭車を陣取る必要がある(運転操作音を入れたいため)ことから、乗車号車を指定するため指定券が必要となるのではと考えました。(サボ編で号車札を1号車と2号車を用意したのもこのため)
そこで、指定急行券風の記念券を制作して、一般乗車車両併結となった場合は指定券として、そうでなくなった場合は記念品として配布しようということになり、正規の切符を印刷している業者を、知り合い(通称:ボス)から紹介して頂いて切符を発注したのでした。

指定席急行券を参考にした去年の記念券
一般乗車車両併結の際には日付と号車を記入、両矢印を訂正して配布、乗車して頂くつもりでした
裏面は特に記載を入れませんでした
さて、業者と話をすると、早速見本が欲しいとの事でした。
国鉄時代の指定席急行券を参考に、イラストレーターで見本制作に取りかかりました。


指定席急行券は大抵D型で、D型券の寸法は縦30mm、横88mm、上を表面、下を裏面とした配置はサボ制作と同じにしています。
参考にした指定席急行券をなぞって文字配置するだけなので、あまり時間が掛からずに見本ができました。
この見本を作っているときは時間がないので地紋は諦めて無地でも仕方がないかと思っていたのですが、見本を送って電話で確認していた際に、印刷工程で無地でも一旦ボール紙に白色を印刷してから文字の印刷を印刷するので、無地でも色付きでも地紋ありでも印刷工程は変わらないとのこと。これは地紋を作るしかない!


ということで、国鉄地紋をトレースしてオリジナル地紋を作っちゃいました。
見本はほんの一時間程度で出来てしまったのですが、これは一週間程掛かりました。パーツが出来上がればあとはコピペで組み合わせなのですが、そのパーツ一つ作るのに偉く苦労させられました。組み合わせでズレが出て納得が行かず、印刷所の〆切り日ギリギリまで作っていました。最終的には“手書きっぽい”ということで・・・。
国鉄地紋を使えれば問題ないのですが、聞くところによると何処だか版権を持っている所があるそうです。「こくてつ」を「ゆのさぎ」、「JNR」を「YUNOSAGI」に、動輪マークにはその上に緒花ちゃんの髪飾りを乗せてオリジナル化しています。


イラストレーター上で地紋を乗せてみました。より切符らしくなりました!
これらデータを送って出てきた初校が、

こちら。
印刷の関係から、若干レイアウトが変更されています。
地紋の「ゆのさぎ」「YUNOSAGI」の文字が見難くなっているのに気が付いていましたが、修正する時間がなかったのでそのままとしました。
両矢印の書体がイメージ通りでないのと、裏面の中央の文字を消し忘れていたので、

修正してもらって、再校を出してもらいました。
これで校了。印刷に回ってもらいました。
ちなみに、この時点で300枚の予定でしたがネタ番が欲しいとの要望から、最終的に400枚刷りました。
出来上がった切符は好評で、苦労が報われた瞬間でした。

去年の話だけですが、ここで一旦区切ります。続きます。

2012年10月27日土曜日

急行「ゆのさぎ」準備・サボ編2

鉄道遊走、里見です。

前回に続き、サボ編です。

各データが出来上がれば、いよいよ終わりが見えてきます。
印刷の準備段階として、文字をアウトライン化した別データを作成します。気を付けなくてはならないのは、文字をアウトライン化したデータは必ず元データと別データにします。これは後に文字修正する際、アウトライン化したデータでは修正不可能となってしまうからです。
アウトライン化が済んだら、いよいよ入稿データを作成します。


A0版の屋外向け大判ポスターで印刷を発注するので、A0版のひとまわり大きいB0版のアートボードにA0版のトリムマークとアウトラインを作成して、そのなかに制作したデータをコピペで貼り付けて行って入稿データを作成しました。“ロマンスカー”のロゴ、行き先サボ、愛称サボを上手いこと組み合わせてA0版2枚に収めました。収まらなかった号車札と車票は去年と同様、手作りステッカーを使用して自宅の顔料系プリンターで印刷しています。


納期通りに印刷が仕上がって来ました。自宅プリンターと比べると仕上がりが若干荒いですが、ここまでの大判印刷はできないので仕方がありません。しかし、A0版はデカイ・・・。
夜中、台所を占拠しての作業です。


これを鋏で1枚1枚バラして行きます。


この屋外向け大判ポスターは裏に貼り付けの糊が付いているので、バラしたものをそのままマグネットシートに貼り付けて行きます。空気や埃が入り込まないように貼り付けるのには少しコツが入りますが、特に大きな失敗なく貼れてホッとしました。予備が作れませんでしたから・・・。特にこの“ロマンスカー”のロゴは、大きくて貼るのに苦労しました。
貼り終われば周囲を切り落として完成です。ただ、マグネットシートに含まれる鉄粉で切断する度にカッターの刃をダメにするので、全てを切り落とすのになんと1本丸々使ってしまいました・・・。
これだけの量があったので、全ての作業を終えたのは明け方近くになっていましたが、やはり物が出来上がると早く車両に取り付けてみたいとテンションMAXでした。

2012.10.7 のと鉄道七尾線田鶴浜駅 9140D 急行「ゆのさぎ4号」

感無量です。


準備編、続きます。

2012年10月26日金曜日

急行「ゆのさぎ」準備・サボ編1

鉄道遊走、里見です。

急行「ゆのさぎ」の運転報告の前に、準備段階を紹介したいと思います。
今回は急行「ゆのさぎ」に使用したサボ類についてす。

2012.9.8 のと鉄道七尾線西岸駅(湯乃鷺駅) 9131D
去年の急行「ゆのさぎ」運行に際して、サボ類を取り付けたいという願いがありました。それは、今日までの気動車急行列車には行き先サボ、号車札、愛称サボがあるのが当然であり、急行列車をより急行列車にするのにはこれらが必須と考えました。
また、七尾線には気動車準急時代から気動車急行時代まで、面々と続いた伝統のある路線ですので、それらから外れたものとならないよう下調べをし、イラストレーターでデータを起こしました。


まずは行き先サボからです。
行き先サボのサイズは縦140mm、横600mmで、四隅の丸みは直径4mmに指定しています。画像だと分かり難いかもしれませんが、両端の長方形のガイド線は持ち手穴を想定したもので、文字配置の際にはこの部分に文字が乗らないようにしています。ちなみに持ち手穴は縦90mm、横15mmの長方形で、端から10mm、上下は均等配置としています。



去年の急行「ゆのさぎ」運転の際、最初の1往復目で使用した上記の「金沢←→穴水」のサボのデータが元で、末期の急行「能登路」で使用していたものを参照しています。行き先サボの地の色が濃紺〜黒色系のように見えるので、色遣いをどうしようか大分悩みましたが、最終的には青15号のいわゆるインクブルーとしました。実際にNT200に取り付けてみると、これで良かったと思います。
書体は近い書体がないのでフリーフォントの“国鉄っぽいフォント”を使用しました。このフォントは、どちらかというと行き先幕の自体に近いようで、サボに使用していたフォントと違いますが、まぁ、実際のサボもフォント指定があった訳でないので、雰囲気は出ているのでよしとしました。
余談ですがこのフォント、文字によって文字間隔が不均衡になります・・・。まぁ、手書きっぽくて大抵そのままにしていますが・・・。


それを今回の使用に際して、金沢を七尾に書き換えました。
花咲くいろはの中では、金沢駅で特急「はくたか」から乗り換えるシーンがあったので、去年は「金沢←→穴水」としましたが、今回は8日の急行「ゆのさぎ」は一般解放ということで一般のお客さまも乗車することから、素直に「七尾←→穴水」としました。上記画像ではローマ字表記のものですが、この他、ローマ字表記の部分を「第二回湯涌ぼんぼり祭り」としたものも制作しました。



団体用としては両方向サボではなく、「湯乃鷺行」の一方方向サボにしました。
これは去年作ろうかと大分悩んだ末、「七尾←湯乃鷺→穴水」としたので、今年はと思い制作しました。このほか、「第二回湯涌ぼんぼり祭り」の部分を「FOR YUNOSAGI」とローマ字表記したものも制作しています。
「湯乃鷺行」の様に一方方向のサボでは下が余るので、「湯乃鷺温泉行」なんてのも作ってみましたが、実際にバス停が存在してしまったので、形にはしていません。


次に愛称サボです。

愛称サボのサイズは縦143mm、横243mmで、四隅の丸みは直径4mmの指定にしています。
データ自体は去年の運転の際に制作していたもので、今回はそのまま使用しました。


まずは団体用の愛称サボです。
団体用の愛称サボというのが調べても出てこなかった(というか、元よりないと思います)ので、本来「指定席」用の緑帯のものを改変して創りました。団体専用もある意味指定席を全席借り上げているようなものですので。
緑帯の寸法は縦45mm、横236mmで、下辺から6mm、左右両端から中央配置、書体はサボと同じ“国鉄っぽいフォント”、「ゆのさぎ」の文字は赤1号、緑帯は黄緑7号としています。
去年の急行「ゆのさぎ」と、7日の急行「ゆのさぎ」で使用しました。


続いて一般用の愛称サボです。
こちらは去年制作しながらも使用しなかったものです。
団体用の緑帯を赤1号に変更しローマ字表記としたもので、愛称サボとしては最もスタンダードのものと思います。本来なら右下にサボの受け持ち表記がある(「能登路」なら金沢運転所の「金サワ」)のが通例なのですが、何を入れてもわざとらしい感じがしたので何も記載しませんでした。
こちらは8日の急行「ゆのさぎ」で使用しました。


最後に旧タイプの愛称サボです。
このタイプの愛称サボは、気動車準急時代から気動車急行時代の初期にみられたものです。、愛称サボに「指定席」や「自由席」の表記が入る前のものです。急行「能登路」でもこのタイプが実在しました。
赤帯のものから赤帯を消し、「YUNOSAGI」のローマ字表記を赤1号に反転させて制作していますので、ローマ字表記の位置や大きさは変えていません。ただ、白色の面積が多い様に思えたので、「ゆのさぎ」の文字に長体をかけてバランスを取っています。
こちらも赤帯のものと同じく、去年制作しながらも使用しなかったもので、そのなかの1枚が西岸駅(湯乃鷺駅)に飾られています。色褪せが酷くて新たに作り直して団体用と合わせて改めて寄贈したのですが、現在も色褪せた方も飾られているようですね・・・。
使用の機会がなかったのですが、9月8日の録音列車が急行「ゆのさぎ」に化けたので、これ幸いに9月8日の急行「ゆのさぎ」に使用しました。


次は号車札です。
号車札のサイズは、実際は縦横共に150mmなのですが、A4用紙に2枚収まらないのと、行き先サボより縦幅が大きいのは違和感がある(といっても実際は号車札の縦幅>差し込み式行き先サボの縦幅なんですが・・・)理由から縦横140mmで制作しています。


書体はそれっぽい書体を探して“イワタ中丸ゴシック体”、色指定は青15号のインクブルーです。号車札も様々なタイプがありますが、急行「能登路」の写真で写っていたものがこのタイプでしたので真似てみました。
実は号車札も去年の急行「ゆのさぎ」運転の際に、実際に使用した「8号車」の他に、2両編成も想定して「1号車」と「2号車」も制作してありまして、10月7日は「1号車」、10月8日は「2号車」として使用するのを早々に決めていました。そうしたなかで、9月8日の録音列車を急行「ゆのさぎ」にしたので、“増列車”ということで「増1号車」を改めて制作して使用しました。七尾線の急行列車の増結号車が実際に“増”号車を使用したかは不明ですが、この辺はお遊びということで。


続いて“ロマンスカー”のロゴです。
これは急行「能登路」全盛期、ビデオプロジェクターに転換クロスシートを装備した“ロマンスカー”、キハ28 2049に貼ってあったものです。
“ロマンスカー”といえばピポーの電車、小田急ロマンスカーなんじゃないの?と思いますが、小田急ロマンスカーでも装備されていなかったビデオプロジェクターを装備して、ひょっとしたら対抗意識があって“ロマンスカー”という愛称を付けたのかもしれません。いずれにせよ、当時、急行気動車にビデオプロジェクターを装備したのは先駆的で、七尾線の急行列車に力を入れていたことが良く解ります。


これは作るのに苦労しました。こればっかりは実際のものがないので、正面がちの写真の歪み修正したものからトレースでパスを引いて作りました。去年は大判印刷が間に合わなくてA4を2枚合わせのサイズでしか制作できなかったのですが、今年は実際のサイズに即して、キハ28の戸袋のHゴム窓と客用窓の間の410mmに収まっている写真から、390mmの正方形としてみました。

配色は赤11号の帯より赤が濃い様に見えるので赤1号、緑はグリーン車マークのグリーンぽく見えるので黄緑7号にしてみました。“ロマンスカー”の書体は似た様なのがないので、これに関しては全てパスを引いて書きました。
果たしてこれで正解であったか、実際にキハ28へ貼り付けてみると、

2012.10.11 いすみ鉄道大多喜駅検修庫 (許可を得て撮影)
おお!横幅はぴったり!!
・・・けど、赤色は赤11号の方が正解でしたね・・・濃すぎる・・・。
緑色ももう少し黄色味が強い方が良さそうなので、黄緑6号の方が良いかもしれません。
あと縦幅も、ドア窓のHゴム位までなので、少し縮める必要があります。




結論


作り直し


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しかしこの“ロマンスカー”のロゴ、能登半島にビデオプロジェクターの“V”の組み合わせで、地元に密着した良いデザインだと思います。ちなみに急行「ゆのさぎ」での“V”は、展望ビデオ撮影用ビデオカメラの“V”です。(笑)


最後に車票です。
NT200で唯一、モノが差し込めるものですので、なにか挿さないと勿体ないということで車票を作ってみました。
車票サシの寸法は区名サシと同寸法なので、区名札を参考にしました。参考にしたのは縦195mm、横135mmでしたので、その寸法で制作したのですが・・・。


上記画像のは去年のものです。
どのくらい車票サシにかかるか良く解らなかったので、区名札の文字配置を参考に文字を乗せました。挿してみた感じ、丁度良い感じでした。


上記画像のは9月8日に使用したものです。
気動車の車票は、区名札を入れている四国の例外を除いて、転属などの回送の際の回送車票や、休車の際の休車札が入れられる位しか使われていません。
機関車の車票には運用を入れている場合があるので、今回は運用を入れた車票を作ってみました。本来なら運用番号が入るのですが、制作した時点で運用番号が確定していなかったので入れていません。(ちなみに運用番号は、再変DCA5運用でした)
事由のところの愛称サボは、急行「ゆのさぎ」となる前に使用するつもりで制作していた愛称サボで、没になったのでここで使用しました。「ろくおん!」のロゴは作成サイトで制作したものから、「お」の中を集音マイクに変えて、ちゃんと(?)手をかけて作ったたものです。
さて、9月8日に使用の際、ちゃんと車票サシに収まって居ないことが判明。(トップの写真も、若干左にズレています)
縦寸法は問題ないものの、横寸法が少し足りずズレが生じて居たのでした。撤収の際に気が付いたので、採寸したところ横寸法143mm程度、再度調べたところ横寸法が140mmのものもあるようなので、140mmに改めることにしました。

(C)花いろ旅館組合・湯涌温泉観光協会
最後に10月7・8日に使用した車票です。
横寸法を5mm伸ばした関係でA4ギリギリの寸法になっています。
9月8日の採寸から、車票の窓は縦158mm、横108mmで、下辺から16mmの左右中央位置であるのが確認できているので、画像では分かり難いですがアウトラインを引いて、その中に収める様にしています。第二回湯涌ぼんぼり祭りということで、そのメインビジュアルが収まる様に配置し、その周りの部分はリッチブラックとしています。
5mm横寸法を増やしたことにより、車票サシにはぴったり収まる様になり、車票からメインビジュアルがズレずにしっかり見える様になりました。

大分長くなっていますが、サボ編は続きます。